正治療のリスク・副作用について

①痛み

矯正装置を装着または調整後しばらくの間「痛み」が出ます。それでも,学校へも行けますし,仕事もできます。痛みは,特にものを咬んだとき(お食事中)に感じます。ピークは2-3日,完全に痛みがなくなるのは5-7日程度です。初回装置を装着した際には特に痛みが大きく,2回目以降は程度が軽くなります。

②プラークコントロール

矯正装置をつけることによりむし歯のリスクは高まります。装置装着時に個々の装置に合わせたブラッシング法や口腔ケア用品について歯科衛生士より説明します。むし歯の抑制に最も効果が高いのはフッ化物(いわゆるフッ素)とされていますのでその使用についてしっかり説明します。もちろん、日々のブラッシングも重要です。

③急患

装置の脱離やワイヤーの飛び出しにより定期的な通院の他に臨時の受診(急患)が必要となることがあります。電話連絡をいただき,装置再装着・ワイヤー再調整など対処いたします。急患時の料金は基本的にかかりません。

④歯根吸収

矯正治療(特にマルチブラケット治療)後に歯根がやや丸くなる現象で,歯根吸収と呼ばれます.ほとんどの場合問題にはなりません.大きな上顎前突,外科併用矯正,すでに吸収のある歯,打撲したことのある歯,成人矯正の場合などやや高い確率で歯根吸収が起こります,混合歯列期の治療では歯根吸収はあまり起こりませんが,初診時から歯根吸収がある場合にはそれが進行します。

弱い力で歯を動かした方が吸収は起こりにくいとされていますので,慎重に力の調節をしていきます.ただし,患者さんの生まれ持った体質の影響もあるとされています。

⑤骨性癒着

打撲したことのある歯,低い位置にある歯,その他不明の要因により,歯と骨が直接ついてしまっている状態を「骨性癒着」と呼びます.そのような歯は矯正の力を加えても動きません.試しにその歯を動かしてみたりし,動かないと判断した場合には癒着している歯を抜歯の対象とすることがあります。不明の要因の場合,治療開始後に癒着が判明し治療方針を変更することがあります。

⑥後戻り(治療後の咬み合わせの変化 )

矯正治療で一度並べられた歯は骨格の変化(成人後数十年の単位で見ると顔の高さが小さくなる)などにより治療後も並びが変化します.10年単位で見られる歯並びの変化は、下顎前歯にガタガタがでてくることです。保定期間は一般に2年間程度としている場合が多いようですが,少しでも下顎前歯のガタガタの発生を押さえるため保定装置を4年間、もしくはそれ以上使うことをお勧めします。

⑦転医

矯正治療中に転居などにより他の矯正歯科にて継続診療を行うことを「転医」と呼びます.やむを得ず転医が必要となった場合には,治療の進行状況により割合を算出し返金もしくは転医先へ直接振り込みいたします。転医した場合,転医先での再検査や装置の付け替え等により追加料金かかることもございます。